骨粗鬆症は骨の密度が低下し、骨がもろくなってしまう病気です。骨粗鬆症になると、ちょっと転んだだけでも、脊椎や大腿骨の近位部などの骨折が生じやすくなります。骨折が契機となって、活動が低下して、介護が必要になったり寝たきりになることも珍しくありません。
大腿骨を骨折した場合の5年生存率は約50%です
つまり骨折してから5年以上生きられる人は半分くらいということです。
骨密度の低下は自覚症状がないまま進行するため、骨折してはじめて骨粗鬆症だとわかる人が多いのが実情です。
したがって、骨粗鬆症を早期発見・早期治療することが元気に長生きする秘訣です。
東京大学の調査によると骨粗鬆症潜在患者数は1590万人にものぼるそうですが、骨粗鬆症検診の受診者数は近年横ばいで、受診率は全国平均たったの4~5%です。
40歳以上の方(特に女性)は自分は大丈夫だと思わず、まず検査をしてみませんか?
今の自分の骨密度を知ることが健康寿命を延ばす第一歩です。
骨密度の検査
1. 骨量測定
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腰椎や大腿骨近位部といった、骨粗鬆症性の骨折が起こりやすい部位の骨密度をデキサ法(DXA)で測定 |
2. レントゲン撮影
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腰椎を撮影し、骨折の有無、骨折による変形や骨粗鬆症による変化などを判定 |
3. 骨代謝マーカー
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骨は古い骨を壊す「骨吸収」と新しい骨をつくる「骨形成」という代謝を繰り返しています。その代謝の際に骨から放出される物質を血液検査で測定します。 |
以上の結果をもとに適切な注射や内服薬を決定します。
当院のDXA装置です。