肩こりと理学療法

ブログが開店休業状態なので今年から医療関係を中心に書くことにしました。
できるだけ続けていく予定なので、時々見に来ていただけたら嬉しいです。
今回は肩こりと理学療法というお話をします。

肩こりは僧帽筋という筋を中心に頚部~肩甲帯周囲にかけての筋群に出現します。
症状は首筋や肩甲帯周辺がこわばって痛みを伴います。また頭重感や頭痛、眼精疲労を引き起こすこともあります。

なぜ肩こりが起こるのでしょうか?
筋肉は緊張による過剰な収縮が持続した状態や長時間伸張された状態になると部分的に血流不全を起こし筋繊維の滑走がスムーズに行われなくなります。そしてその部分が「凝り」と言われ、筋肉の収縮や弛緩の妨げとなり疼痛を引き起こします。

 

対策
(1) 同じ姿勢で長時間過ごさない
(2) 筋肉をほぐすような軽い体操や運動を行う
(3) 凝ったところだけではなく全身を整える
(4) 温熱や体を温める食事摂取、漢方薬など
(5) 客観的自分の姿勢や生活を見て修正する
(6) 筋肉はもみほぐすのではなく、ゆるめる

 

理学療法
理学療法では頸椎の前弯を取り戻すために、頸椎だけでなく土台である骨盤帯から調整をしていきます。
① 骨盤帯のねじれを調節します。
② 骨盤が起き上がってきたら腰椎の湾曲を誘導します。
③ ②と連動させるように胸腰椎移行部~下部腰椎を骨盤に対して良好な位置まで誘導します。
④ 上部~中部胸椎の後方への可動性を引き出します。
⑤ 胸椎から頸椎へとバランスを保たせながら頸椎の湾曲を引き出していきます。

① ~⑤の過程で周囲の筋群が過緊張状態にならないよう調節します。

 

当院では肩こりに対し漢方薬と理学療法をメインに治療を行っています。

 

院長 畑中

2024年01月04日